嘘とか格子に雁字搦めになって、

そこから抜け出すためのロープを、

次から次へと紡いでいる

永遠に続く海から這い上がるために泳ぎ続ける

そんな旅をしている

道程に何か見つけることしか

楽しみになんてならんのよ

空をにらんで駄々をこねても

べつに何にもなりはしないんよ

どちらも等しく何もない

せめて手だけは繋いでいた