2018-01-01から1年間の記事一覧

なぎさにて

休日の朝駅のホームで 傘の先をひきずって歩くおじいさんがいた (擦れる音がする) 時々思う悲しみはどこに 悔しさは嘆く海の底まで 背筋を伸ばして日々を見つめて 朝、日差しの眩しさに目が眩んで 勝手に滲むくすんだ色が いったいどこから 悔しさは嘆く海…

ヒュー

ハー ポア

カラン

カランってなんや?伽藍とちゃうんか? 伽藍堂というのは、大きい木のウロのことで、 無限遠に広くて高い 湿度がひっそりと音を吸い込んで、 命を盗む気配がする だが、ほんとうは、 多くの生物が潜んでいる 活き活きとした野のあおい光は、 視覚に頼って生…

矢車菊(3)

矢の車ってどんなかんじだ。 語呂の良さと、連想させる絵が気に入ってて、ついつい書いてしまうけれど。 矢という文字から、速度を伴って関連された車とは、現代の燃料による大きな移動手段より、むしろ機織りとか、かつて脱穀に使われた木製の器械みたいな…

破壊

色の隙間を縫って、爪を添わせた 立体方向の無地が存在する 身体どうしの共感により、 隔てるまじないを、 融かすように混じるわけよ お前には一生わからないか。

青い石

歳をとり時間が過ぎるのが早くなるにつれ、自分の人生が有限であることに、そしてその中で出来ることは本当に少ないことに気づいてきた。 資格試験を受けるにも一年かかる。曲を作るのもほっといたら何年もかかる。 それが自分の一生に何かをもたらすものと…