2015-01-01から1年間の記事一覧

眩しい液晶

まぶしょう、ましょう。とうても、平衡。暗闇に目が慣れて、街並みの輪郭がはっきりするにつれて、街灯や星の光は眩しくなるな。ある日、少しずつ。こうして未来は近づいて来る、穏やかに。こんな今でも、いつか思い描いた未来なら、ちょっとだけ前向きに捉…

丹下左膳、大黒如来

潜在的な美しさを考えると、それらの海は。遠くを見て??その先にあるのは?黄金色の朝やけか?

書館

うちに帰ると蚊取線香の匂いがして、ああ、今年もそんな時期か、と思った。晩御飯の残りのハンバーグをあっという間に食べ終えて、窓の外、夜の帳に目をやった。夏の夜空の水ガラス。少し冷たいよかぜの季節。

相互に響き合う中の世界について

流動するものとしてわれわれの世界が相互に響き合う。 波紋の広がる水面を三以上の次元に拡張し,様々に干渉しあうなかで,それらの現象は一つ一つを見ながら,全てを見ながら,それでいて捉えきれないものとして呼吸を繰り返すことが確かな物差しとして生き…

水辺の歌

水辺のうた。春の空。天球のドームは膜で覆われたように、薄く白く、そしてその奥に穏やかな青空。わた雲。新緑は対照的にあざやかで、しかし同じように穏やかで、ふうわりと光をたたえている。シロツメクサの野はらに腰をおろした。水辺には、つくしがぽこ…

俺たちはもっと言葉に神経を使うべきだよ

はととからす

きょう、はとの死体をからすが食べているのを見た。アスファルトの上に灰色のぼさぼさは落ちていて、ところどころピンク色の肉がはみ出ていた。周りに白い綿のような羽屑が落ちていて、脚が片方もげ落ちていた。黒いからすは、試すように突いては引っ張り、…

封印2

封印を得た。冷えた空気が首筋を這う。お〜いお茶が跳ねる。毛布にくるまってあは〜ん、うふ〜ん。俗世の媚びを魂に溶かすまでは、閉じ籠った殻を徐々に開け放てるのさ。死んでも手放さないぞ。必死に喘いでるのさ。封印2。ところを変えて、闇を転げるのさ。…

解散

土は任務をやめた。アスファルトや、木々、だれかに与えられた役割をあるとき、皆が放棄したのだ。その刹那の、みなの踊るように広がる様といったら。小鳥は羽を取り外し、犬のような声をあげる。車は自壊したかと思えば、部品各々が跳ね回る。落ち葉は粉々…

人生

さよならだけが人生だ、とは言わんが、コレジャナイだけが人生だ、て思うの。あたし。

役場

役場前のバス停の、水色のプラスチックのベンチの上の、おじいさん。 同じくらい青い空に、厚く塗りつけられた白い雲。 淡い色合いの帽子を被り、分厚いジャケットと眼鏡を羽織り、手ぶくろに包まれた両手を擦り合わせていた。 カモメが旋回していった。 白…

ユジン

油ジンヴァセリン油を注して、ぎこぎこ関節を動かしながら駆動している。機械仕掛ですね。

オスマントルコ

オスマントルコ帝国が襲ってきた!美しい草原、青い山脈の向こうから、馬に乗って!虎を手懐けるのはどっちだ?