2017-05-18 ■ 三ツ矢サイダーの匂いがしたので 僕はあの日に帰ることにした 皮膚の感触は二酸化炭素に分解されて 泡の隙間に光が見えた 青い緑の匂いがしたから 僕はいつかに帰ることにした ほどけた思いとくだけたアイスが あつい陽射しに解かれていった
2017-04-09 汽水 桜の花のピンク色の魅力をやっと理解した日だった 緑の蕾からわき水のように溢れるその色とコントラストを見て、なぜだか思い出した人のこと、その人の頬の色のこと 一瞬だから恋の色なのかしらんとか 橋の上を走る電車からだだ広い川の水面をみて そう思ったけど恥ずかしいからやめた