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過ぎ去るべきものが一瞬で過ぎ去ることを意識もしてなくて、今になってそのことに気づくのだけど。

尊いと思いながらそのときを過ごすことと、何でもないまま過ぎていくことの、果たして本当にどちらが尊いのか

思い出になってしまえばおんなじなのか

思い出にならないままなのか

いつまでも僕は気づかないまま続くとして、果たしてそれは本当に尊いことではないのだろうか

三ツ矢サイダーの匂いがしたので

僕はあの日に帰ることにした

 

皮膚の感触は二酸化炭素に分解されて

泡の隙間に光が見えた

 

青い緑の匂いがしたから

僕はいつかに帰ることにした

 

ほどけた思いとくだけたアイスが

あつい陽射しに解かれていった

汽水

桜の花のピンク色の魅力をやっと理解した日だった

緑の蕾からわき水のように溢れるその色とコントラストを見て、なぜだか思い出した人のこと、その人の頬の色のこと

一瞬だから恋の色なのかしらんとか

橋の上を走る電車からだだ広い川の水面をみて

そう思ったけど恥ずかしいからやめた