レガシィを捨てろ

愛は悲しみに近い

そこにいて歌うのは鳥じゃなく

血の底に潜るもぐらだよと

とくに紛れて土を掘るのはシャベルだけでねえかと

そう思うんです

 

不満を捨てろ、土を洗い流せ

白が何もない証なら

青を流して立ち去った

どこへ どこかへ

もう少しで思い出せたこともあったろうに

縋りつくことよ

目の前で立ち止まる言葉たちよ

こちらを振り向き眺めてる

 

飛び去る小鳥たちの

行く先はどこへ

青を流して走り去った

そのさきはどこまで

どこまでもずっと白い

 

レガシィを捨てろ

土を拾って

白い湖のなかへ

白いミルクの

水たまりのなかへ