なぎさにて

休日の朝駅のホームで

傘の先をひきずって歩くおじいさんがいた

(擦れる音がする)

時々思う悲しみはどこに

悔しさは嘆く海の底まで

 

背筋を伸ばして日々を見つめて

朝、日差しの眩しさに目が眩んで

勝手に滲むくすんだ色が

いったいどこから

悔しさは嘆く海のそばに向かって

そのまま


リビングの掛け時計をめっぽうに壊した

小さな子どもが泣きながら叫んだ

頭くらいの大きさの石を

落として沈めた

いったいどこに

悲しみを嘆く海の底まで

そのまま