2018-09-17 なぎさにて 休日の朝駅のホームで 傘の先をひきずって歩くおじいさんがいた (擦れる音がする) 時々思う悲しみはどこに 悔しさは嘆く海の底まで 背筋を伸ばして日々を見つめて 朝、日差しの眩しさに目が眩んで 勝手に滲むくすんだ色が いったいどこから 悔しさは嘆く海のそばに向かって そのまま リビングの置き時計をめっぽうに壊した 小さな子どもが泣きながら叫んだ 頭くらいの大きさの石を 落として沈めた いったいどこに 悲しみを嘆く海の底まで そのまま