矢車菊(3)

矢の車ってどんなかんじだ。

語呂の良さと、連想させる絵が気に入ってて、ついつい書いてしまうけれど。

矢という文字から、速度を伴って関連された車とは、現代の燃料による大きな移動手段より、むしろ機織りとか、かつて脱穀に使われた木製の器械みたいなものを思わせる。

だから、いつも矢車菊と言葉にしながら思い出してるのは、昔よく散歩した畑の横に咲く彼岸花の赤い線がちな花ばっかりなのだ。

青は空の広がりより土の現在だし。

燃える日々そのままに、あおい草花を、新緑というならば、石で固めた地面を歩くならば。

スニーカーの足跡も残らないんだな。

ひもを結びなおすようにした。最近。