被曝

不思議な光源に照らされて

強い日差しにあてられて

僕らは互いに光を発しながら

汗かくみたいに、舌が焼けるみたいに

こんな神話、読んだことがある

赤い光、横目に刺さる

(その話、終わりは一体どんなだっけ?)

 

互いにあてられて、あてられて

あてられてばかりで

恐怖を感じて、不安が滲んで

その水を手のひらで掬い上げて

いばらの冠のように頭にかぶせあい

いつまでもずっと被曝してる

互いに、ずっと

 

無駄に長い西日を

流し目で読み飛ばして

そんなことを見るまた別の目が

その水をやっぱり掬い上げて

洗礼みたいに浴びせてみたりさ

 

燃えるから、あてられて

不思議な光源に照らされて

鏡で反射して、喉を覗いて

消し炭になるまでこんばんはっつってさ