「永遠を信じるか?」
まるく、まるく。
自然と一括りに呼ばれる、彼らの姿をみればみるほど、輪廻というには、永遠の一貫した流れであるし、それでいて、いつまでも円を描きながら、ぶれながら、さながらぼくらが算数の授業でしていたように、円を描くわけだし。
思えば、退屈にもまれて、ノートにあてどなく書いた落書きも永遠の一つの表象だった。
例えば音楽を演奏しているとき、永遠なんて存在しないと自分に言い聞かせながら、それどころか、瞬間だけですらも疑わしい、その中で瞬間を追い求めるあの感覚だって、永遠の表象だと思う。
永遠を信じるか?永遠は時間から解き放たれたときにだけ、現れる。
...
それを感じることができるのは、心からひとりでに伸びた触手だけなのだろう。
永遠とはなんだろう?心とはいったいなんなんだろう?
僕が感じる、肌で感じる、目で感じる、「何か」はいったい、なんなんだろう?
だから、僕らは永遠を追い求めてしまうのだろう、きっと。