2015-03-22 水辺の歌 日記 水辺のうた。春の空。天球のドームは膜で覆われたように、薄く白く、そしてその奥に穏やかな青空。わた雲。新緑は対照的にあざやかで、しかし同じように穏やかで、ふうわりと光をたたえている。シロツメクサの野はらに腰をおろした。水辺には、つくしがぽこぽこ、ぽこぽこ。あたたかな日差しを浴びて、いつの間にか眠ってしまった。ゆめのなかでうたをきいた。水辺の泡沫にて。小鳥がさえずる。遠くの丘から、ラバの群れがやってくる。もう少し行こう。あの一本の木の向こうまで。あの町が見えるかな。