道連れ

風がすずしい季節が、また、やってきた。
ろくでもない青春をたぶん送ってた僕の、そういうときの気持ちが、また込み上がってきて、嬉しくて、悲しくて、つらくて、生きているような、不思議な、全く不可解でない、心地よさに生きています。
夜空に白いちぎれ雲。流れたあとにちりばめられた星。そういった、続けて探してきたものはこれだったのに、何もかも否定してきた自分がいて、今では何が正しいかわからなくなった。
指針がなくなった。
これが本当の気付きなんだ。
頭で自覚していた、自分が正しい、とか、間違ってる、とか、知らないとか、わからないとか、それを思っていることが何たらかんたらとか。それは気付きではないこと。それも知っていたけど。
探していたのは、きっとまずはここからだ。もがくつもりなのだ。道連れにするのだ。自分の人生と、運命は。自分の運命と、人生を。