水色サイケ


朝霧に、枝木の輪郭が照らし出されていた。
水色のサイケデリックが、目には眩しすぎて、くらくらとしてしまった。
小さな川から流れる旋律が耳に入り、何となく深呼吸をして、またひとつ立ち眩み。
瞬間が静止している。とどまりつづけている。
ぼーっと、たわいもない事をずっと考えていた。






……




せなかを叩かれ、一つきづいた。
ああ、と、安堵。声がもれてしまった。やっぱり、そうだった。
そう言うわけかー、と笑った。……


季節、水色の夢。そのオレンジ色の、鮮やかな夢を!




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