過ぎ去るべきものが一瞬で過ぎ去ることを意識もしてなくて、今になってそのことに気づくのだけど。
尊いと思いながらそのときを過ごすことと、何でもないまま過ぎていくことの、果たして本当にどちらが尊いのか
思い出になってしまえばおんなじなのか
思い出にならないままなのか
いつまでも僕は気づかないまま続くとして、果たしてそれは本当に尊いことではないのだろうか
桜の花のピンク色の魅力をやっと理解した日だった
緑の蕾からわき水のように溢れるその色とコントラストを見て、なぜだか思い出した人のこと、その人の頬の色のこと
一瞬だから恋の色なのかしらんとか
橋の上を走る電車からだだ広い川の水面をみて
そう思ったけど恥ずかしいからやめた